それぞれに効果と副作用があるため、上手に組み合わせておこなうことが大切です。
組み合わせる方法としては、複数の治療法を同時におこなう
「コンビネーション療法」と、期間ごとに切り替えていく
「ローテーション療法」の2つに大別されます。
■コンビネーション療法
2つ以上の治療法を同時におこなうことで、単独よりも効果が期待できます。
また、薬の使用量や光線の照射量を少なくすることができますので、
副作用を抑えられるメリットもあります。
たとえば2つ以上の外用薬をいっしょに使う、外用薬と内服薬を組み合わせる、
薬と光線療法を組み合わせる、などが考えられます。
■ローテーション療法
乾癬治療に用いる薬や光線療法は、効果が強ければ強いほど
副作用も強くあらわれるのが一般的です。
そこで一定期間ごとに治療法を切り替えながらおこなうのが
ローテーション療法になります。
たとえば光線治療の「PUVA療法」をおこなった後、
レチノイドを服用し、次にシクロスポリンを服用するといった
治療の流れが考えられます。
PUVA療法とシクロスポリンの副作用は似ているため、
連続して使わないよう順番が考慮されています。
またローテーション療法の一環に、
「シークエンシャル療法」というものがあります。
これは効果の強いものを治療の初期に集中的に用いて、
症状が改善されるごとに徐々に副作用の少ないものへ移行していく方法です。
たとえば外用薬の場合、ステロイドは初期に導入し、
やがてビタミンD3へと少しずつ切り替える、という方法がよくみられます。
最終的にはビタミンD3のみにして、
症状が強い時だけステロイドを使うのが目標です。
シークエンシャル療法のメリットは、症状に合わせて
治療法を変えることで長期間にわたって症状の軽い状態を維持できることにあります。
医師と相談の上、患者さんにとってつらくない治療法の組み合わせを選択しましょう。
次に、病院以外での乾癬に良いとされる治療法をご紹介します。
乾癬に効果ある漢方薬
乾癬にかかると先ずは、病院での治療をお勧めしますが、
病院での治療と合わせて漢方薬を飲まれる方もおられます。
乾癬は、ハッキリとした原因が分からないために効果的な治療法が
見つかっていないため苦しんでいる患者さんも多いです。
皮膚科に行ってもステロイド軟膏を処方されるのがほとんどではないでしょうか?
ステロイド軟膏は一時的には症状を抑えるものの、
長期にわたって使用すると、皮膚が薄くなったりという
副作用があるので、あまりおすすめではありません。
そんな乾癬の症状を緩和させる方法のひとつとして、漢方薬があります。
漢方薬は、体の中の血流を促進させて、水分の循環を良くしてくれる効果があります。
また、人間が本来持っている機能を正常にしていく
作用があるので、長い目で追っていくと非常に効果的です。
直接皮膚に塗るようなものではないので、すぐに効果が目に見えるわけではないのですが、
副作用も少ないので安心して使用できます。
では、乾癬に効くと言われている漢方をいくつかご紹介します。
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
かゆみを抑える効果があります。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流やホルモンのバランスを調えてくれる効果があります。
・温清飲(うんせいいん)
血行を良くして体を温める効果があります。
・消風散(しょうふうさん)
ジュクジュクとした肌に効果的です。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
新陳代謝を安定させる効果があります。
以上はほんの一例ですが、ご自分の体に合うかどうかはわかりません。
自己判断で飲むのではなく、必ず薬剤師のカウンセリングを受けましょう。
以上が、乾癬に効果ある漢方薬ですが、次に効果あるとされるのが
「どくだみ」です。
乾癬に効くどくだみの使い方とは
民間療法として、あらゆる病気に用いられてきた植物が「どくだみ」です。
その名も「毒を抑える」という意味があり、古くからどくだみ茶などで
飲用されてきたほか、「十薬」という生薬としても知られ、
利尿作用や動脈硬化の予防といった効果が認められています。
また抗炎症作用もあることから、おもに尋常性乾癬に効果的とされています。
どくだみには、炎症やかゆみをしずめる効能があります。
乾癬では、TNF-αという物質が過剰産生されることで
皮膚が炎症を起こしており、かゆみを伴うこともあることから、
どくだみが効くと考えられています。
さらにどくだみには、皮膚の再生効果や、血流を改善する作用もあります。
どちらも乾癬治療においては重要ですので、一度ためしてみる価値はあるでしょう。
どくだみは住宅地や道ばたにもみられます。
特に5月〜7月の開花期に、地上から出ている部分を
摘み取って乾燥させたものが生薬として用いられます。
生の葉のほうが有効成分は強く抽出されますが、やや刺激が強いようです。
■どくだみの使い方
どくだみは、お茶や入浴剤などにして使うのが一般的です。
どくだみ茶は市販されているほか、
乾燥させたものを煎じて飲むと効果があるとされています。
ここでは乾癬治療におすすめの、
どくだみ風呂とどくだみ化粧水の作り方をご紹介しましょう。
1.どくだみ風呂
乾燥させたどくだみの束をそのまま湯船に入れてもOKですが、
よりエキスを抽出するためには、生葉を一度煮出すのがおすすめです。
適当な長さに切った生のドクダミを鍋に入れて、水から中火で煮ます。
沸騰したら弱火かとろ火にし、煮立たせないように15分ほど煮ます。
火を止めたら放置せず、すぐにザルで葉をこしましょう。
液を浴槽に入れ、その上から普通にお湯を張ります。
2.どくだみ化粧水
化粧水は、乾燥させたどくだみの葉を使います。
ガーゼに適量を包み、米焼酎に3ヶ月ほど漬け込みます。
その後、お好みに合わせてグリセリンを加えるだけで、
どくだみ化粧水の出来上がりです。
取り出した葉っぱは、入浴剤としても使うことができます。
副作用は特にないとされていますが、薬との相性の確認のためにも
事前に医師に相談したほうが安心でしょう。
後は、
乾癬に効果ある温泉入浴、お風呂
食事療法
サプリメント
鉱石イオン療法
その他、等がありますがこの内容については次回掲載しますね。
